エリクソンさんのライフサイクル理論をガジガジしてみました

心理学・精神医学

※この記事は(アフェリとかではないけど)具体的な商品名を出しているという意味で宣伝を含みます。

こんにちは、隅っこです。

今日は心理学ネタ・・もっと具体的に言うなら「エリクソンのライフサイクル理論」について書いていこうかと思います。

いきなりどうした!?って思われるかもしれないけど、実は、現在受講中の「カウンセリング講座」でこの理論について言及があったので、ちょっと勉強してみようと思って調べてみました。(隅っこの質問に、中越先生が答えてくれた時に、ちょろっと名称が出た。)

せっかく調べたなら、アウトプットしなきゃ勿体ないよね(`・ω・´) っていうことで、唐突な隅っこのアウトプットにお付き合いください(笑)

あ、ちなみに今回の記事は、「心理学入門」の書籍も参考にしてるけど、精神科医である松崎朝樹先生の以下のYouTube動画も非常に参考にしております。

エリクソンの発達段階[基本]人生の8つの段階にある課題・危機 精神医学と心理学のWeb講義 エリクソンの発達課題

いつも通りの参考文献

エリクソンさんのライフサイクル理論

エリクソンのライフサイクル理論とは・・?

そもそもエリクソンさんってどなたですか?っていうお話ですが、どうやらアメリカの精神分析家さんのようです。(というか、めっちゃ有名らしい・・)

このお方は人間の生涯を8つの段階に分けて、「それぞれの段階で乗り越えるべき課題があるよね」っていう考えを提唱しました。
各段階での課題を乗り越えることで、新たな能力が身につき、精神的に成長する。

何かの課題を乗り越えたら、それを土台にして次の課題に取り組む、次の課題を乗り越えたら、それを土台にしてまた次の課題へ・・みたいな「徐々に準備が進んでいく」っていう考え方をされています

つまり「人間、一足飛びに成長するわけないでしょ」ってことですね。

徐々に発達する漸成説というらしい

各段階の概要

ここからは、エリクソンさんが提唱したステージの概要について、一つずつ紹介していきます。なんか、段階の名称は色々種類があるみたいだけど、ここでは基本的に心理学入門での名称を採用しています。

発達段階①乳児期
発達課題:基本的信頼 vs 基本的不信

養育者に授乳とか排泄とかの、生きていくために必要なお世話をすべてやってもらうような時期。
ここでは「自分は愛され、価値がある」っていう実感を得られるか、否かが重要になる。
実感がうまく得られないと、人に対する不信感を獲得しちゃう。

生きていくための「希望」を獲得するステージ。

発達段階②幼児期前期
発達課題:自律性 vs 恥、疑惑

トイレに行くとか、服を着るとか、基本的な生活習慣を身に付ける時期。
ここでは「自分でものごとを遂行する」という能力や自律性が身に付けられるか、が大切になる。
ここで失敗を過度に責められたり、管理され過ぎると、あらゆる物事に恥の感情や不信感を持つようになっちゃう。

欲求をコントロールし、自らの「意思」を獲得するステージ。

発達段階③幼児期後期
発達課題:自主性 vs 罪悪感

自分でいろんな行動をするようになっていく時期。
ここでは、行動を通じて「何が正しくて、何が正しくないか」を学び、自主性を身に付けられるかが重要となる。
親御さんが一番疲弊する時期かもですね・・(;´∀`)
ここで自主性がうまく身に付けられないと、「できない」ということへの罪悪感にとらわれて、積極的に行動できなくなってしまう。

行動するための「目的」の意識を獲得する

発達段階④児童期
発達課題:勤勉性 vs 劣等感

学校とかで、知識や技能を経験し、仲間関係を構築していく段階。また、自分が何に向いているのか、みたいな適格性の意識も持つようになる時期でもある。
ここでは「コツコツと物事に取り組む」という勤勉性を身に付けられるかが重要になる。
勤勉性の獲得に失敗すると、自分は他者と比べて劣っている、という劣等感を持つようになる。

自分は課題を克服できる、という「有能感」を獲得するステージ。

発達課題⑤青年期
発達課題:同一性 vs 同一拡散性

思春期を迎えて、将来や価値観んに思い悩む時期。
ここでは「自分はどんな人間で、どんなことをして生きていきたいのか」というアイデンティティ(自己同一性)の確立が重要となる。アイデンティティを確立するまでの期間を「モラトリアム」と呼ぶ。
「最近モラトリアムが伸びている」とか、聞きますよね。この時期の長さも時代と共に変わるのかも・・。
ここでアイデンティティを獲得できないと、対人関係に問題が生じたり、問題行動を起こしたり、否定的な自己認識が身についてしまう。

自分に対する一貫性や誠実さと言った「忠誠」を獲得するステージ。

発達段階⑥成人初期
発達課題:親密性 vs 孤独

周囲との関わりを通じて、人と親密になったり、異性と親しくなったりすることを学ぶステージ。
ここでは「人と親密な関係を築けるか」ということが重要になる。
親密性をうまく学べないと、孤立感や孤独感を持つようになってしまう。

「愛」を獲得するステージ

発達段階⑦成人期
発達課題:生殖性 vs 停滞

家族関係や仕事での後輩、部下との関係などを通じて次世代の教育に関わるようになるステージ。
生殖と言っても「子供を残す」とかだけを意味するのではなく、「自分の持っている知識や技能を次世代に伝えていく」っていうことも含みます。
こう言った次世代への継承ということジェネラティビティと呼ぶようです。
ここでは「次世代を育てる役割に達成感をもてるようになるか」が重要となる。
役割に価値を見出せないと、それ以上発展せずに停滞を招いてしまう。

「次世代のために世話をする」という意識を獲得するステージ

発達段階⑧成熟期
発達課題:統合性 vs 絶望

人生全体を振り返るようなステージ。
ここでは「色々あったけど、まあいい人生だったな」と人生を受容できるか、が重要となる。
人生の受容に失敗すると、「あのときもっとこうしてれば・・」みたいな「絶望」に陥ってしまう。

自分とは何だったのか、あるがまま自分を生き抜くにはどうしたらいいのか、みたいな「英知」を獲得するステージ

各ステージでの課題達成がうまくいかないと・・?

冒頭にも書いたように、エリクソンのライフサイクル理論は「前段階の課題達成」がベースとなって次の段階の課題に取り組む、という考え方です。
なので、どこかの段階で課題達成がうまくいかないと、後々の発達にも影響が出てしまう、ということになります。

例えば、幼児期の基本的信頼がうまく築けないと、「生きる希望」とか「人への信頼感」が持てなくて、適切な人間関係が築けないとか・・。

でも、「どっかの段階で課題達成できなかったら、もう終わり」みたいな悲観的な理論じゃなくて、「後の段階での経験や環境からの影響によっても、問題の発生や悪化を防ぐことはできるよ」っていう、考え方です。

やっぱり環境って大事なんだなぁ・・、と思いますね。

ちなみに、中越先生は「どれだけ歳を重ねても、経験を重ねても、悩みが一切なくなる、なんてことないと思うんですよ」っていう文脈でこの理論に触れました。

確かに、悩みが一切ないって「課題が一切ない」ってことだもんね。
超絶速やかに成熟期にまで至って、その発達課題すらクリアしてしまえればいいのかもしれないけど・・でも、万が一それが可能だったとしても「一度乗り越えたら、二度とその課題でつまずかない」っていうものでもない気がします。

タイミングとか、環境とか、体調とか、いろんなことが理由で「前はクリアできたところで、もう一度躓いてしまう」ってこともあるんじゃないかな・・?
そう考えると・・悩みってある種生涯のパートナーですね(;´∀`)

長くなってしまったけど、以上、隅っこのアウトプットタイムでした!!

コメント

タイトルとURLをコピーしました